Hiroki Teraoka(課長)

私は以前、個人営業をしていまして、
何か仕事にメリハリが欲しい…
と悩んでいる部分がありました。毎日が同じものの繰り返しに思えてきましたので、大きな取引がしたい!と一大決心して25歳の時に法人営業に転職しました。

求人誌の中には、たくさんの企業があり、どれもこれも魅力的な企業でしたが、その中で設立間もない1社に非常に興味をそそられました。3人が肩を組み笑っている写真なんですが、他社には無い「何か」がそこにはあるのでは?と考え連絡を入れました。
それが、現在の会社になるんですね(笑)

自分も前社では販売員として役職をもらっていた身ですから、出来たての会社ならすぐ上のポジションに就けるだろうと変な野望も抱えて面接に臨んだと当時は記憶しています。
後で聞いた話ですが…面接官が2人もつくというのは前にも後ろにも私だけだったそうで、気合いが入りすぎて危ない目をしていたでしょうね(笑)

入社してからはギャップに戸惑いました。
何もかにもが前職とは違いすぎ、「まだ業界の素人なんだから」と甘えた考えも当時は持っていたと思います。

ですので、私の配属された事業部の責任者にはいつも厳しく叱責されていました。当時の私は、
「何でも一人でやってきた」と勝手に勘違いをしていたので、「何でいつもこんない怒られないといけないんだ」と不満に感じる部分と「見返してやる」という野心で行動していましたが、やはり「不満」の方がその時は大きかったと思います。

ただ、ある日、私が忘れ物をして事務所に戻ったことがあり、その日も当然研修が遅くまで行われていたと思います。ただ、ドアの前に来た時に他事業部の責任者と弊社代表と3人で自分たちの新人の将来像を楽しそうに話している当時の上司の声が聞こえてきたんですね。その時は目からウロコでした(笑)

その時聞いた話は「小さな会社が少しずつ大きくなってきたな。あいつ等も早く一人前に育ってくれるまでは自分は嫌われ者でもいい」という内容なんです。正直…自分は「帰りが遅いから」とか「毎日怒られるから」という事だけで不満を抱いていた事に恥ずかしさと情けなささえ感じました。

そこからですね。今の会社の一員として認められる努力をし始めたのは。

実際、今の自分があるのは当時の上司と弊社代表の影響がかなり大きく関わっています。部下を持つ身になった時、やっとあの時の上司の気持ちが分かりました。1人では何もできないし、今の自分があるのはあの環境があったからだ、と「感謝の気持ち」に変わったんです。
ですので、1人の人間が部下として自分の下に就いた時点で、その人間の生活、人生を預かったんだ、と考えるようにもなったんです。

成長していくことで得られる対価をうわべの言葉で並べ立てても、所詮は見抜かれてしまいます。やはり、真剣に「なぜ?」「どうして?」と話せるからこそ、夢や希望を持たせる事が出来るんだ、と体当たりで教育しています。

私の部下は、当然のように「不満」等を抱きながら仕事をしている人間もいると思いますが、「今度は私が嫌われ者でいい。同じ立場になった時に分かってもらえる」と思い、今日も部下を厳しく教育しています(笑)

私は現在、取締役という役職を与えて頂き、会社の経営の方まで考える立場になっていますが、会社の拡大に必要なのは「人格だ」と考えるようになってきました。人数だけをたくさん揃えて、ロボットのように働いてもらう、では何かさみしいじゃないですか。

せっかく関わったんであれば「夢」を掴みとってもらいたいですし、人間として、ひとまわりもふたまわりも大きく成長していってもらい、会社の重要なポジションに就いてもっともっと会社を盛り上げていって欲しいですね。

これから、皆様にたくさん弊社の人間が関わってくると思いますが、「この人…何?」と思われないよう、人間臭いエリートを作り、関わった人たちに素直に「感謝」の気持ちが持てる人材をたくさん抱える会社を作っていきたいと考えています。